主婦の再就職は難しいの?専業主婦の再就職を成功させる10のポイント

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女性の働き方

子育てが落ち着き、「もう一度仕事がしたい」「再就職したい」と思う主婦の方も多いのではないでしょうか。

しかし専業主婦が実際に再就職を目指すとなると、「ブランクがある自分を採用してくれるのだろうか」「スキルや資格を持っていないので再就職できるか不安」と感じる主婦の方もいらっしゃると思います。

現在主婦の再就職に対する求人は増加傾向にあり、行動するには絶好のタイミングです。

当記事では、主婦の再就職を成功させるポイント10個をご紹介します。

再就職に不安を感じている主婦の方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

主婦が再就職を決意するきっかけとは

専業主婦が「再就職しよう」と決意するきっかけは、以下のようなものがあります。

  • 社会とのつながりがなく、孤立したように感じた
  • 将来の不安がつのってきた
  • 子供が成長し、育児の時間が減った

子供が小さいうちは子育てに精一杯で、再就職する余裕がない主婦は大勢います。

しかし子供が成長して手がかからなくなってくると、周りを見渡す余裕も生まれますよね。

「毎日同じことの繰り返し」「話し相手は家族だけ」「唯一の楽しみはママ友とのランチ」という現実に気付き、社会から孤立していると感じるようになります。

「この生活を続けた先に何が残るのか」という不安から、再就職を真剣に考え始める主婦は多いようです。

 

子持ちの専業主婦が再就職できるほど社会は甘くないのか

再就職に向けて行動し始めたものの、再就職活動後まもなく「社会は甘くない」と痛感する主婦も少なくありません。

「いきなりフルタイムは不安だから、時短勤務がいい」「正社員の安定性も欲しい」という希望が叶うような条件の求人に出会えず、出鼻をくじかれてしまうためです。

「この企業なら働けそう」と応募しても、「離職中」「スキルや資格もない」「子育て中」など企業側が不安を抱く要素が多い主婦は落選が続き、「自分は市場価値が低い」と落ち込んでしまいます。

 

主婦は再就職後に3割も辞めるという事実もある

専業主婦が再就職を果たしても、3割以上は辞めてしまうという事実もあります。

主婦の再就職については、3年以上ブランクがあった後に再就職した、子持ちの既婚女性について調査をしました。この調査のオリジナリティーは今も働き続けている人、今はもう辞めている人の両方をカバーしている点なのですが、後者が3割いるんです。

引用:「再就職後に3割も辞める、子持ち主婦のジレンマ」東洋経済新聞社

再就職できても辞めてしまう主婦の共通点は下記の2つです。

  • 就業時間が長かった
  • 末子の年齢が3歳未満

「働き始めたら家事に手が回らず、家の中がぐちゃぐちゃになってしまった」「子供がまだ小さいのに、一緒にいてあげられない」などの罪悪感から、辞めてしまう事例が多いようです。

しかし、問題を認識すれば対策もできます。

家庭を犠牲にしない働き方を考えていきましょう。

 

主婦の再就職はブランクがあっても簡単な理由

専業主婦の再就職が困難なケースを見てきましたが、きちんと段階を踏めば専業主婦でも問題なく再就職できます。

特に現在は専業主婦が再就職しやすい求人が多く、ひと昔前に比べて再就職は簡単になっていると言えるでしょう。

詳細をひとつずつ解説していきます。

  1. 求人数が増加している
  2. ブランクが長くても大丈夫
  3. 短時間勤務も歓迎

 

1.求人数が増加している

主婦の再就職は求人が少ないイメージがあるかもしれませんが、求人は増加傾向にあります。

主婦向けの就職・仕事探しサービス「しゅふJOBパート」によると、求人数は年々右肩上がりで増加中とのことです。

労働人口が減少しているなか、「主婦の手を借りたい」と感じる企業も増えているためでしょう。

現在はブランクのある主婦でも再就職しやすい状況です。

 

2.ブランクが長くても大丈夫

40代の再就職市場が盛り上がりを見せている現在、ブランクにこだわる企業は減少しています。

専業主婦のなかにはかつて第一線で働いていた人も多いため、即戦力として期待されているのが主な理由です。

また「主婦時代の経験」「コミュニケーション力」も、企業にとってプラス要素となります。

主婦や母親としての視点は、視点の多様化、すなわちダイバーシティを目指す企業において必要な資質です。

Googleでも「斬新な発想は多様性から生まれる」という考えのもと、会社が近視眼的になるのを防ぐために視点の多様化を重視していると言います。

ブランクがあるからこその経験に価値を見出す企業が増えてきたのも、主婦の再就職を後押しする要因のひとつでしょう。

 

3.短時間勤務も歓迎

主婦層の獲得を目指して、「パートタイム型派遣」や「超短時間勤務」などの雇用形態を採用する企業も増えています。

時間の制約が原因で再就職を諦めてしまう主婦も多いかと思いますが、このような制度を利用することで、再就職はより現実的になるでしょう。

 

パートタイム型派遣

派遣とパートタイムの良いとこ取りをした形態が、パートタイム型派遣です。

フルタイムと比較して給与は少々下がるものの、仕事内容・雇用形態はフルタイム派遣社員と同様でありながら、短時間・週3日勤務などができます。

「家庭と両立しながらやりがいある仕事をしたい」という主婦にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。

 

超短時間勤務

超短時間勤務とは、従来の短時間勤務よりもさらに短い時間で働く勤務形態です。

週1~2日や1日1~3時間といった求人も多く、子供が小さい主婦でも隙間時間を利用して働けます。

シフトだけではなく業務内容も細分化しており、「主婦やシニア層を早朝や昼間に活用したい」という目的が企業側にあることから、専業主婦が働きやすい勤務形態であると言えるでしょう。

 

専業主婦が正社員で再就職するメリットとは

様々な勤務形態がありますが、「正社員として長く働きたい」と感じる主婦も多いかと思います。

専業主婦が正社員として再就職するメリットを、あらためて整理してみましょう。

  • 有給休暇が取れる
  • 社会保険に加入できる
  • 勤務年数によって昇給が期待できる企業もある
  • 老後の年金が増える
  • 育児休業給付金がある

正社員になり社会保険へ早めに加入すると、老後の年金が増える点は、主婦が将来を考えるうえで大きなメリットになるでしょう。

社会保険に加入するメリットは、年金が増えるほかに下記のようなものがあります。

・将来もらえる年金が増えます
・障害がある状態になり、日常生活を送ることが困難になった場合なども、より多くの年金がもらえます
・医療保険(健康保険)の給付も充実します
・会社もあなたのために保険料を支払います。また、現在ご自身で国民年金保険料・国民健康保険料を支払っている方は、今より保険料が安くなることがあります

引用:「平成28年10月から厚生年金保険・健康保険の加入対象が広がっています!(社会保険の適用拡大)」(厚生労働省)

長期的に見ると、社会保険の早期加入はメリットが大きいと言えます。

 

また、正社員は育児休業給付金を受給しやすいのも特徴です。

育児休業給付金を貰いながら子育てに専念できるので、妊娠しても安心して働き続けられます。

育児休業給付金はパートでも受給できる可能性がありますが、下記のような条件があるので注意が必要です。

Q2 育児休業給付の受給要件を教えてください。
育児休業給付の受給資格は、育児休業を開始した日前2年間に被保険者期間が12か月(※)以上必要となります。
なお、育児休業を開始した日前2年間に被保険者期間が12か月(※)ない場合であっても、当該期間中に第1子の育児休業や本人の疾病等がある場合は、受給要件が緩和され、受給要件を満たす場合があります。
ただし、育児休業開始時点において、有期雇用労働者(契約期間の定めのある方。以下同じ。)の場合は、別途要件(問3参照)があります。
(※)育児休業開始日の前日から1か月ごとに区切った期間に賃金支払いの基礎となった日数が11日ある月を1か月とする。

Q3 有期雇用労働者の場合、受給要件は異なりますか。
無期雇用労働者(契約期間の定めのない方)と受給要件が異なります。
有期雇用労働者は、上記問2の要件に加え、育児休業開始時において、同一の事業主の下で1年以上雇用が継続しており、かつ、子が1歳6か月までの間に労働契約が更新されないことが明らかでないことが必要です。

引用:Q&A~育児休業給付~(厚生労働省)

「雇用保険に加入して1年以上働いており、産休後も働く意思がある」という人なら育児休業給付金を受け取る資格はありますが、パートよりも正社員の方が条件を満たす可能性が高いため、将来妊娠を視野に入れている主婦は正社員を検討すると安心です。

 

主婦が再就職を成功させて活躍するための10ポイント

これまでは主婦の再就職における実情を見てきました。

ここからは主婦が再就職を成功させるための10ポイントを、「準備編」と「再就職活動編」に分けて解説します。

専業主婦から再就職し、社会で活躍できるワーキングマザーになるために、ぜひ実践してみてください。

  • 準備編
  • 再就職活動編

 

準備編

専業主婦歴が長くブランクがある人は、いきなり再就職活動を始めるとつまづいてしまう可能性があります。

再就職のための準備をしっかり行うことで、スムーズな再就職活動のスタートを切れるでしょう。

  1. 専業主婦は再就職する前に働く人の感覚を取り戻す
  2. 自己分析する
  3. 家族や友人相談して客観的なアドバイスをもらう
  4. 再就職後の生活に備える
  5. スキルアップする
  6. 在宅ワークや単発の仕事で経験を積む

 

1.専業主婦は再就職する前に働く人の感覚を取り戻す

専業主婦の時期が長かった人は、まず「働く人」の感覚を取り戻すことから始めましょう。

主婦は家族やママ友、子供が通う保育園や学校の先生など、ある程度気心が知れた相手と接しています。

しかし職場では言動ともに気をつかわねばなりません。

万が一面接の際に、ママ友と話すような勢いで「子育てがひと段落したので」「家庭を優先しながら」といった発言をしてしまうと、再就職は難しくなってしまいます。

伝え方や振る舞いに気を付けて、「働く人はどのような言動をするのか」を意識しながら生活する練習をしておくと安心です。

 

2.自己分析する

働く人の感覚を取り戻しながら、自己分析も同時に進めましょう。

以下の2つについて紙に書き出すとスムーズに行えます。

  • 自分のスキルを調べる
  • 自分のキャリアを棚卸する

これまで経験してきた仕事で、どのような業務を担当し、どのような成果を上げましたか?

「自分は2年ほど事務員をやっていただけで、目立った成果を上げていない」と思う人もいるかもしれません。

しかし具体的に内容を書き出すことで、活かせる業界やスキルが見えてきます。

業界:不動産
職種:一般事務
職歴:2年
業務内容:電話応対、来客対応、資料作成、請求書の管理
スキル:電話対応、基本的なPCスキル、ビジネスマナー

PCスキルやビジネスマナーは、あらゆる職種で必要とされるものなので、大きなアピールポイントになります。

また「不動産業界に2年いた」という実績は、業界未経験者との差別化になり、同業界の営業や人事など多職種への道を開くきっかけになるかもしれません。

自己分析することで自分の可能性に気づき、新しいキャリアを歩むこともできるはずです。

 

3.家族や友人相談して客観的なアドバイスをもらう

自己分析と合わせて他者からの客観的な意見も取り入れると、より深い自己理解へつながります。

特に家族は最も身近な存在であり、あなたのことを一番理解しているはずです。

「こんな仕事してみたいと思っているけど、どう思う?」と相談すれば、「良いと思う」「もっと向いている仕事があるのでは?」とアドバイスしてくれるでしょう。

再就職活動を共有することで、再就職後の育児や家事の分担、時間の使い方などについても相談しやすくなります。

主婦が再就職活動を始める際には、ぜひ周囲にアドバイスを求めてみてください。

 

4.再就職後の生活に備える

再就職を果たせば、専業主婦時代と同じ生活パターンは送れません。

あらかじめ下記の事項について検討しておくと安心です。

  • 家事の分担について家族と相談する
  • 子供が小さい場合は預け場所を確保する
  • いざというときに役立つ施設や制度などを調べる

再就職後は今まで通り家事をこなすのは困難になるため、便利な家電やサービスの利用も視野に入れながら、家事の分担について家族と話し合いましょう。

また再就職すると、子供が体調を崩しても仕事を休めない場合があります。

いざというときに備えて、病児保育施設やシッターサービスなど、頼れる施設や制度を調べておくのもおすすめです。

 

5.スキルアップする

「ブランクがある」「自分のスキルに自信がない」という専業主婦は、スキルアップしてから再就職活動を始めるのもひとつの手です。

働く準備となる行動には、以下のようなものがあります。

  • ワード・エクセルの基本操作を覚えてパソコン操作に慣れておく
  • 求職者支援訓練を受ける
  • やりたい仕事に有効な資格を取る

専業主婦の期間が長い場合、「パソコンに触れる機会があまりなかった」という人もいるかと思います。

オフィス勤務ではパソコンの操作が必須となるため、ワードやエクセルなどの基本操作を復習することで、再就職後も慌てずに働けるでしょう。

またスキル不足に悩んでいる主婦は、求職者支援訓練に通う・資格取得に向けて勉強するといった方法も有効です。

ユーキャンでは自宅で学べる資格教材が豊富なので、興味のある資格を見つけて挑戦するのもいいでしょう。

>>生涯学習の「ユーキャン」

>>求職者支援制度のご案内について(厚生労働省)

 

6.在宅ワークや単発の仕事で経験を積む

「育児などで通勤は難しい」という主婦は、在宅ワークや単発の仕事を始めることでブランクを埋められます。

時間に縛られず自由に働けるので、家事や育児の空き時間を使って働けるでしょう。

再就職したい仕事と関連したものなら、在宅ワークや単発の仕事でも履歴書などでアピールできる材料になります。

クラウドワークスは、未経験の人でも在宅の仕事を探せるクラウドソーシングサービスです。

アンケートモニターやデータ入力・ライティングなど、専業主婦が始めやすい仕事が揃っているので、一度探してみるといいでしょう。

>>日本最大のクラウドソーシング「クラウドワークス」

 

再就職活動編

働く準備が整ったら、再就職へ向けて動き始めましょう。

主婦が再就職活動で押さえておきたいポイントを解説していきます。

  1. 雇用形態にこだわらないことも大切
  2. 専業主婦が再就職するための履歴書作成ポイントを押さえる
  3. 面接対策する
  4. 不採用が続いても諦めない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

7.雇用形態にこだわらないことも大切

専業主婦が正社員で再就職するメリットとは」で正社員のメリットについてお伝えしましたが、家庭の状況や仕事に対する優先度によっては、雇用形態にこだわらないほうがスムーズに再就職できる可能性があります。

「子育てと仕事を両立させてキャリアを築きたい」という人は、正社員のほうがたくさんのチャンスに恵まれるでしょう。

しかし「家庭の時間も大切にしたい」という人は、パートや派遣のほうが無理なく働けるはずです。

求人情報を見る際には雇用形態にこだわりすぎず、自分らしい働き方ができそうな企業を探しましょう。

 

8.専業主婦が再就職するための履歴書作成ポイントを押さえる

再就職するためには、「採用される履歴書」を作成する必要があります。

主婦が履歴書を作成するうえで押さえておきたいポイントは、以下の5つです。

  • 「使い回し」は絶対厳禁
  • 写真は仕事モードで撮影する
  • 志望動機の書き方を工夫する
  • 主婦時代の経験を「その他の経歴」に記載する
  • 履歴書の自己PR欄が大切

履歴書の使いまわしは絶対にやめましょう。

あなたがどれほど優秀な人材であったとしても、使いまわしの履歴書を提出してしまうとまず採用されません。

使いまわしの履歴書は、過去の日付・記載欄がスカスカというケースが多く、企業側に必ず伝わります。

 

また志望動機や自己PRは、自分のスキルや主婦時代の経験をもとに書くと、説得力のある文章に仕上がるでしょう。

「子育て中のブランク」という一見マイナスに見られがちな要素でも、以下のようにアピールできます。

「子育て期間に、再就職に備えて簿記の勉強を進めてきました」
「主婦時代に周囲と円滑にコミュニケーションを取れるようになりました。この経験は御社の営業職で活かせると考えています」

アピールポイントを業務内容に絡めることで、企業が興味を持つ履歴書を作成できます。

履歴書はそのままあなたの印象につながるものです。

応募先が多いと面倒になってしまうかもしれませんが、ひとつずつ丁寧に作成することで、あなたにぴったりの企業に出会える可能性が高まるでしょう。

 

9.面接対策する

書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。

「面接は新卒の就職活動以来していない」という主婦もいるかと思います。

主婦が再就職するためには、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 主婦モードを切り替える
  • 第一印象を決める見た目にこだわる
  • 若い面接官、女性面接官に落とされる可能性もあると理解する
  • あらかじめ面接での受け答えを考えておく

最も大切なのは第一印象です。

人は「最初の数秒で第一印象が決まり、一度形成されるとその印象はなかなか払拭できない」という性質を持っています。

心理学で「初頭効果」と呼ばれているもので、第一印象はその人の好感度や評価を大きく左右する、重要なタイミングと言えるでしょう。

第一印象を良くするためには、まず見た目を整えるといいですね。

服装はスーツ髪が長い人はひとつにまとめると清潔な印象を与えます。

普段は「時短メイク」をしている主婦も多いかと思いますが、面接時はオフィスメイクがおすすめです。

自信をもって、笑顔でハキハキと受け答えしましょう。

 

また面接での回答を事前に考えておけば、緊張しやすい人でもパニックにならずに済みます。

主婦のための面接回答例12選(しごと計画学校)」では主婦が面接で良く聞かれる質問を、回答例と合わせて解説しているのでぜひ参考にしてください。

 

10.不採用が続いても諦めない

再就職活動において不採用が続いてしまっても、すぐに諦めないでください。

不採用の理由を「主婦だから」「ブランクがあるから」と捉えてしまうこともあるかと思います。

しかし就職活動では、高キャリアの社会人でも新卒者でも、不採用が続くケースは少なくありません。

落ち込みすぎず「ご縁がなかっただけ」と受け止めて、長く働ける職場に出会えるまで、根気強く再就職活動を続けましょう。

 

主婦の再就職に適した職種とは

主婦が再就職するためには、職種選びも重要です。

どのような職種選びのポイントがあるのか、それぞれ見ていきましょう。

  1. 離職前の社会人スキルが大きく評価される職種
  2. 専業主婦の再就職先に人気の医療事務
  3. 事務に再就職するのは難しいのか

 

1.離職前の社会人スキルが大きく評価される職種

結婚や出産前に社会人経験がある主婦は、離職前のスキルを活かせる職種を選びましょう。

「同じ業界」「同じ職種」など、応募先と共通点があるほど再就職しやすく、採用後も働きやすくなります。

また一度身につけた社会人スキルは、ブランクがあってもなくなりません。

「電話に出る」「メールのやり取り」などのスキルは、あらゆる職種で役に立ちます。

オフィス勤務の経験がある主婦はバックオフィス系の職種、接客の経験がある主婦は販売や飲食業などを検討すると、スムーズに再就職できるはずです。

 

2.専業主婦の再就職先に人気の医療事務

医療事務は主婦の再就職先として人気が高く、PCスキルに自信がない主婦でも挑戦できる事務系の職種です。

パソコン能力よりもコミュニケーション能力を重視する傾向があり、患者さんに寄り添った対応が求められます。

医療事務は大きく2つのカテゴリに分けられ、それぞれ仕事内容や求められる能力に差があるようです。

 

大きな病院の医療事務

大きな病院の医療事務はフルタイム勤務の求人が多く、「しっかりと稼ぎたい」という主婦におすすめです。

大病院の医療事務は経験や医療事務関係の資格を重視する傾向にあるので、「腰を据えて医療事務で働きたい」という主婦は、ぜひ再就職準備期間に資格取得を検討してみてください。

また外国人の患者さん対応も業務に含まれることから、英語や中国語などのスキルがあると採用されやすくなります。

医療事務でキャリアを築きたい人は、大病院の求人を探すといいでしょう。

 

クリニックの医療事務

個人病院の医療事務は、委員長の方針によって働き方や業務内容が大きく左右されます。

勤務時間についても同様ですが、「午前と午後の間に長めの休憩時間があり、休憩時間は家に戻って家事をしている」という主婦もいるようです。

医療事務の対応によって病院の評判が左右されるため、無資格でもコミュニケーションスキルが高ければ、大病院より採用される可能性は高くなります。

募集要項をチェックして、勤務時間と働き方を確認しながら求人を探すと安心です。

 

事務に再就職するのは難しいのか

事務職は主婦が再就職に選ぶ最も多い職種ですが、仕事自体は年々減少傾向にあります。

主婦が事務職で再就職を目指す場合、所持しておきたいスキルや資格は下記の通りです。

  • ビジネスマナー
  • マイクロオフィススペシャリスト(MOS)
  • 簿記2級以上(経理関係に携わる場合)
  • 語学力、貿易実務検定(貿易事務の場合)

「事務職のスペシャリスト」のような存在になれば別ですが、競争率も高いため、経験やスキルがないと事務職での再就職は少々難しいと言えるでしょう。

 

主婦が再就職するためにはどこで仕事探しするべきか

専業主婦が再就職活動をする際に、「どこで仕事を探していいかわからない」という人もいるかと思います。

仕事が見つけやすい場所について、以下で詳しく見ていきましょう。

  1. 転職エージェントを利用する
  2. ネットで求人サイト検索する
  3. 求人サイト以外で求人を探す
  4. 再就職支援を受ける

 

1.転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用して再就職活動をすれば、ブランクのある専業主婦でもスムーズに選考が進みます。

転職エージェントの中には女性向けに特化したサービスもあるので、「家庭と仕事を両立させたい」という要望にも、専門のカウンセラーが親身になって答えてくれるでしょう。

下記の記事では女性におすすめのエージェントをご紹介しています。

ぜひ一度登録を検討してみてください。

>>女性におすすめの転職エージェント20選|転職エージェントの選び方や活用法も!

 

2.ネットで求人サイト検索する

ネット上の求人サイトで求人を探すのも効率が良いです。

隙間時間を使って探せるので、家事に忙しい主婦には良い方法でしょう。

しゅふJOBパート」では主婦が働きやすい求人が集まっているため、希望の再就職先を見つけやすくなります。

地域や職種を指定して検索できるので、どのような求人があるのか情報収集してみましょう。

>>主婦に嬉しい求人が見つかる「しゅふJOBパート」

 

3.求人サイト以外で求人を探す

採用活動は求人サイト以外でも行われています。

求人サイトで希望の仕事が見つからない場合は、以下の情報もチェックしてみましょう。

  • 企業ホームページの採用欄
  • 新聞広告・チラシの求人情報
  • ハローワーク・マザーズハローワーク

求人サイト以外の求人は、比較的競争率が低いというメリットがあります。

転職エージェントや求人サイトと合わせてチェックしてみてください。

 

4.再就職支援を受ける

「再就職でやりがいのある仕事に出会いたい」という主婦は、再就職支援の活用もおすすめです。

再就職支援には、「大学による女性向け再就職講座」と「自治体などの再就職支援」があります。

 

大学による女性向け再就職講座

「主婦向け再就職講座」を開講している大学があります。

「キャリアマネジメント」「IT」「英語」など、ビジネスの現場で活用できる分野が必須科目となるケースが多く、講座終了後には「HPが作成できるようになった」「MOSに合格した」という人が続出するようです。

独自求人もあるため、学んだ知識をそのまま実務に活かせるのも大きなメリット。

一般求人よりも有利に選考が進むので、興味がある主婦は一度検討してみるといいでしょう。

>>日本女子大学「リカレント教育課程」

>>明治大学「女性のためのスマートキャリアプログラム」昼間コース

>>京都女子大学「リカレント教育課程」

 

自治体などの再就職支援

ハローワークや自治体のキャリア支援・就職相談の活用もおすすめです。

大学の再就職支援講座と異なり無料で利用できるため、「再就職活動にコストをかけたくない」という主婦も安心して相談できます。

地域の求人紹介に直結している場合も多く、「家の近くで働きたい」という主婦は積極的に利用するといいでしょう。

>>マザーズハローワーク・マザーズコーナー(厚生労働省)

>>東京しごとセンター「女性しごと応援テラス」

 

主婦は再就職することで充実した日々を過ごせる

ここまでは主婦が再就職するまでの道のりを解説しました。

ここからは主婦が再就職を果たしたあと表れる変化についてご紹介します。

自分と家族が将来どのように過ごしたいのか、想像しながらご覧ください。

再就職して活躍できる主婦はスキルが高い人だけではない

希望の仕事に就くためにスキルは大切ですが、スキルが高い主婦だけが再就職後に活躍できるわけではありません。

スキル不足でも「人柄が良い」と評価されて入社する主婦は、年下の上司に怒られても厳しい指導を受けても、業務と向き合うことで自己成長へとつなげます。

その結果、入社当初は不足していたスキルが身につき、会社にとってなくてはならない存在へと成長を遂げることもあるでしょう。

主婦の再就職で大切なことは、「スキル」ではなく「仕事に向き合う姿勢」だと言えるのではないでしょうか。

 

ママ友以外と接点を持つと家庭や子供の将来も見えやすい

専業主婦の場合は、交友関係の9割がママ友という人も少なくありません。

決して悪いことではありませんが、視野が限定されてしまうのも事実です。

主婦が再就職を果たすと、様々な世代とのつながりが生まれることに驚きます。

中には子供のほうが年齢が近いような、若手社員と話す機会もあるでしょう。

若い世代の社員と交流を持つことで、「子供の数年後の姿はこうなのかな」「こういう考え方もありかもしれない」と視野が広くなり、子供の将来について柔軟に捉えられるようになります。

自分の再就職による経験が、家庭や子供にとってもプラスの影響を与えられるのは、主婦が再就職する大きなメリットではないでしょうか。

 

専業主婦でもいいが復帰の可能性は常に頭に入れておくべき

「専業主婦を続ける」というのも選択肢のひとつであり、家庭の状況によっては最善の場合もあるでしょう。

しかし「復職する」という可能性は、頭に入れておくのをおすすめします。

人生何が起こるかわかりません。

パートナーが急に働けなくなってしまう状況も、決してゼロではありませんよね。

「自分も働ける」という自信を持つことで、緊急時でも冷静に対応できるだけではなく、将来の可能性も広がるのではないでしょうか。

 

主婦が再就職を成功させて仕事復帰するのは十分に可能

主婦の再就職は決して難しくありません。

準備と適切な対応を意識することで、再就職へのハードルは大きく下がります。

家庭と仕事を大切にしながらやりがいを持って働ける職場を、ぜひ探してみてください。

 

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