自分の市場価値を測れるミイダスは、近年話題を呼んでいる転職サービスです。
しかし「本当に年収の診断ができるのだろうか」「ミイダスを使って転職は可能なのか」など、疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。
当記事ではミイダスの評判・口コミをもとに、ミイダスを利用する際の注意点・転職を成功させるための活用方法について解説します。
「ミイダスを使ってみたい」と感じている人は、ぜひ参考にしてください。
ミイダスは怪しい?みんなの評判・口コミは
画像引用:ミイダス
簡単に自分の市場価値を知れるミイダスに、多くの人が興味を持っています。
しかしミイダスは、従来の転職サービスと異なる特徴を持っているため「なんだか怪しい」と感じる人も少なくありません。
まずはミイダスが怪しい転職サービスなのか、実際にミイダスを利用した人の評判・口コミを見ていきましょう。
ミイダスの良い評判・口コミ
ミイダスに対して前向きな評判・口コミには、以下のようなものがあります。
適正年収を知ることでキャリアと真剣に向き合える
ミイダスを利用して自分の市場価値を知ることで、「キャリアと向き合えるようになった」という声が多く挙げられました。
まじでヨガインストラクターありだな〜給料安いのは委託をちょこっとやればいいかなあ、なんて思いだしたけど、軽い気持ちでミイダスやったら想定年収が意味不明に高くでて普通のキャリアから逸れるの勿体無く感じた
— 拝金主義 (@Mammon5yen) November 21, 2018
ミイダスで市場価値診断したら、今の年収よりだいぶ高かったww
転職する気なかったけど、転職考えてる、、。— kemu(動画投稿しました) (@green1001kemu) May 1, 2020
「ミイダスの適正年収診断が、転職を考えはじめるきっかけになった」という人も少なくないようです。
適性チェックが的確で転職を考える際の参考になる
ミイダスは適正年収だけではなく、自己分析診断・適正チェックも無料で受けられます。
ミイダスでも俺は事務職向きだと出る
未経験で転職するならはやくしねェとな— 東雲桃矢❀*゜@断罪シアター執筆中 (@shinonome_touya) August 16, 2020
ミイダスさんの職業適正診断やっぱ事務向いてないって出てるから辞めよw
— 一般人T (@1031_usa) July 27, 2018
診断結果によって自分の適性を見つめ直し、転職の参考にする人もいらっしゃいます。
スムーズに転職できる
ミイダスは面接確約オファーが来るため、書類選考なしで面接可能です。
ミイダスという転職サイトを使っているのだけど、なんだかいいかもしれない。
診断した前提でやりとりできるから、適切検査とかないし。— あひる (@notcamera) March 6, 2020
ミイダスの特徴は
登録する>職務経歴書をアップロードする>職業適性検査を受ける>企業から条件に合ったオファーが来るまで放置
で、いい所ですね
書類選考飛ばして面接できます
あと、企業側が年間課金制なので採用が決まらないと企業は損失しか残らないので企業側の採用のやる気がすごい— グラハム (@syatyosann) July 11, 2019
応募する前の段階で採用担当とやりとりできるのいいな。
オファーポジション見て、合致してないのはいつもなら「私なんかじゃだめなんだ…よく見てからオファーくれ…」で諦めるんだけど、ダメ元で質問したら大丈夫って返信来たから応募する気になった。#ミイダス— ごろごろねこ (@korokor000) September 5, 2019
応募プロセスを短縮できる点に、魅力を感じている人も多いでしょう。
ミイダスの悪い評判・口コミ
ミイダスの良い評判が聞こえる一方で、以下のようなマイナスの評判・口コミも見られました。
市場価値が当てにならない
「ミイダスの市場価値が現実離れしている」と感じる人もいらっしゃるようです。
ミイダスで現在の市場価値を判定した結果これ。おかしい。笑
実際私のこれまでの職種や経歴でこんなにもらってる人いないと思うし、会社検索しても年収250〜300万ぐらいのとこばっかりやで、、、 pic.twitter.com/ZhwrVvkkNR— あゆ○△□ (@_helloayukitty) October 27, 2018
ミイダスで適正だしたら、私の収入760万想定なんだけど。時短勤務のいま、収入差600万でわろた。介護でそりゃないないww
— MiE. @Now I know what Love is. (@mie_x) June 7, 2018
ミイダスは市場価値を高めに出して転職を促したいのかなと思うけどそれにしても実情と乖離しすぎ 背伸びしたら届きそうくらいにしとけばいいのに
— moa (@el_fr_moa) June 16, 2020
現在の年収とあまりにも差がある場合、「ミイダスは怪しい」「当てにならない」という印象を抱きやすいでしょう。
面接確約オファーの質が悪い
「全く希望していない業種・職種の企業から面接確約オファーがくる」という口コミも多く存在します。
ミイダス使ってみたら、清掃スタッフで年収600~1000万円の求人からマッチ度100%でオファーがきた・・・
色々ツッコミどころしかないんだけど、どの辺がマッチ度100%なのか教えて欲しいよパーソルさん。。
— ぽこにゃん太@人材紹介屋さん (@poco_nyanta) July 27, 2020
面接確約オファーはミイダスを利用するメリットのひとつですが、オファーの質に戸惑う人も少なくないようです。
ミイダスでできる3つのこと
上記でご紹介したミイダスの評判・口コミから、「ミイダスは優れた点もあるが、使用するには注意も必要」という傾向がうかがえたかと思います。
以下からはミイダスのメリットを最大限利用するために、「ミイダスでは具体的に何ができるのか?」という点について確認しましょう。
ミイダスでできることは、大きく分けて3つあります。
- 自分の市場価値「想定オファー年収」がわかる
- 企業から面接確約オファーをもらえる
- 自己分析診断2種類が受けられる
それぞれ見ていきましょう。
1.自分の市場価値「想定オファー年収」がわかる
画像引用:ミイダス
ミイダスでは、自分の市場価値である「想定オファー年収」の計測が可能です。
ミイダス登録時に経験・スキルなどを入力することで、自動的にあなたの想定オファー年収が算出されます。
算出された市場価値に見合う求人だけがピックアップされるため、ミイダスを利用すれば効率よく転職活動を進められるでしょう。
自分の市場価値を知る機会は滅多にない
自分の市場価値を知る機会は、日常生活のなかで滅多に訪れません。
転職を検討していても、初めて転職する人・転職回数が少ない人のなかには「自分がどう評価されるかわからない」と悩んでいる人もいらっしゃるかと思います。
ミイダスを利用すれば簡単に自分の市場価値を測れるため、転職活動を開始する前にミイダスを使ってみるのもひとつの手です。
2.企業から面接確約オファーをもらえる
画像引用:ミイダス
ミイダスでは、市場価値・入力情報に基づいてピックアップされた企業からの「面接確約オファー」がもらえます。
面接確約オファーのメリットは下記の通り。
- 企業からオファーが来るから受け身でもOK
- 面接確約済みなので書類選考なし
- 優良企業140,000社の中からオファーがくる
一般的な転職サイトは、自分から企業を探して応募する必要がありますが、ミイダスは企業からあなたへオファーする仕組みです。
オファーは面接確約済みであるため、書類選考の必要もありません。
「自分に合う企業探し」「応募」「書類選考」の過程を全て飛ばせるため、スムーズに転職活動を進められます。
ミイダスのオファーに有効期限はない
ミイダスの面接確約オファーには、有効期限がない点も重要なポイントです。
オファーに有効期限がないため、自分のタイミングで求人に応募できます。
他の転職サイトでも面接確約オファーを出すサービスがありますが、応募期限があるオファーも少なくありません。
オファーに期限があると検討する時間も短くなりますが、ミイダスの面接確約オファーには有効期限がないため、選択肢を残しながら他の求人を探せるでしょう。
ミイダスは受け身の転職活動スタイルが特徴的ですが、気になる企業をフォローして、自分からアピールすることもできます。
気になる企業をフォローすることで志望度の高さが伝わり、企業から面接確約オファーをもらえるケースも。
お目当ての企業がある人は、フォロー制度を積極的に利用しましょう。
3.自己分析診断2種類が受けられる
ミイダスに登録すれば、下記2種類の自己分析診断が無料で受けられます。
- コンピテンシー診断
- パーソナリティ診断
どちらも転職活動に役立つ診断なので、それぞれの特徴を確認してみましょう。
コンピテンシー診断
画像引用:ミイダス
1つ目のコンピテンシー診断でわかる事項は、下記5つです。
- マネジメント資質
- パーソナリティの特徴
- 職務適性
- 上下関係適性
- ストレス要因
「適性が高い職種」や「チームワーク」などの能力、「あなたの上司または部下との相性」まで細かく予測します。
どのような環境・職種で成果を出しやすいのか算出されるため、「今の仕事が向いていない気がする」と悩んでいる人にとって、具体的な対処法が見つかるきっかけになるでしょう。
画像引用:ミイダス
全135問の質問に回答する必要があるため、10分程度の時間がかかりますが、質の高い自己分析を無料で受けられるチャンスです。
ぜひ時間を見つけて、ミイダスで診断してみてください。
コンピテンシー診断を受けると共感スキルも算出される
画像引用:ミイダス
コンピテンシー診断を受けると、共感スキルも同時に算出してくれます。
共感スキル診断では、共感スキル総合得点および以下の共感スキル4要素の傾向がわかります。
- 感情察知:見聞きしたことから相手の感情をおしはかって知る力
- 他者尊重:相手の感情や立場、価値観、考えを尊重する力
- 感情コントロール:自身の感情そのもの、または感情的な言動をコントロールする力
- 他者配慮:相手の感情や立場を理解、配慮した言動ができる力
近年は採用活動においてもEQ(感情知性)が重視されるようになりました。
またIT化が進むなか、「共感能力」は「テクノロジーが代替えできない能力」のひとつとして注目を集めています。
共感能力は自己診断が難しいため、共感スキルを数値化できるミイダスの診断は貴重でしょう。
画像引用:ミイダス
共感スキルを把握して活かすことで、今後のキャリアに大きく役立つはずです。
パーソナリティ診断
画像引用:ミイダス
パーソナリティー診断では、以下の2点と結果を踏まえたアドバイスを提供してくれます。
- あなたの「生まれ持った個性」
- あなたの「今のコンディション」
「生まれ持った個性」では、全8タイプのなかから、あなたが遺伝的に生まれ持った個性に近いタイプ2つをピックアップします。
生まれ持った個性を仕事に活かせば、過度なストレスを感じることなく成果を出せる可能性が高いので、ミイダスのパーソナリティ診断で資質を知っておくのがおすすめです。
画像引用:ミイダス
また現在のコンディションについても診断されるので、診断結果のアドバイスを参考にしながら、転職のタイミングに役立てるといいでしょう。
ミイダスのような診断系のサービスは大きく分けて2種類ある
ミイダスのように、診断系のサービスを提供する転職サイトは増加しています。
診断系のサービスは大きく分けて下記の2種類です。
- 自分の市場価値を診断するサービス
- キャリアを選ぶための自己分析系サービス
ミイダスは市場価値・自己分析系どちらにも該当するサービスですが、サービスによって得意とする診断傾向は異なります。
ミイダス以外の診断を受けることで、新たな知見を得ることもあるでしょう。
以下からは、診断系のサービスの特徴をそれぞれ解説していきます。
キャリアを選ぶための自己分析系サービス
キャリア選びに役立つ自己分析系サービスは、下記の通りです。
- ミイダス
- 転職type「転職力診断」
ミイダスは、「自分と似た経歴の人が、どのくらい年収を稼げているか」をベースに診断する「年収系診断」です。
転職typeは「転職力診断」を提供しており、診断すると「今の自分の役職などを考慮したうえで、どのような会社から内定がもらえるのか」がわかります。
自分の市場価値を診断するサービス
自分の市場価値を診断するサービスは、下記のようなものがあります。
- ミイダス
- リクナビNEXT「グッドポイント診断」
- マイナビジョブ20’s「適性診断」
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」や、マイナビジョブ20’sの「適性診断」では、自分の強みを見つけられるのが特徴です。
強みに関しては面接でも問われやすいポイントであるため、診断を利用して自分の強みを知っておくことで、転職活動の面接対策にもつながるでしょう。
ミイダスの知っておきたい4つの注意点
ミイダスは簡単に自分の市場価値を測れる魅力的なサービスですが、みなさんの評判・口コミや実際使ってみた印象から、注意するべきポイントもあると判明しました。
以下の4つは、ミイダスを使う前に知っておくと安心です。
- 想定オファーの年収が正確ではない
- オファー求人の質が低い
- 気になる企業があってもこちらから応募はできない
- 転職活動を1人で行うことになるので大変
ミイダスの落とし穴を避けるためにも、ひとつずつ確認していきましょう。
1.想定オファーの年収が正確ではない
ミイダスの魅力のひとつに、自分の市場価値である「想定オファー年収が診断できる」という点がありますが、この想定オファー年収はそれほど当てにならないのが現状です。
ミイダスを実際に使ってみた結果をもとに、市場価値の不正確さについて解説していきます。
- 想定オファーの年収でオファーはほぼ来ない
- 想定オファー年収の算出方法が不透明であまり当てにならない
想定オファーの年収でオファーはほぼ来ない
ひとつ目の問題点は、市場価値通りの年収でオファーはほぼ来ないということです。
筆者がミイダスに登録したところ、想定オファー年収は664万円でした。
画像引用:ミイダス
しかし実際にオファーが来た企業は、想定オファー年収664万円に届かないものばかりです。
画像引用:ミイダス
高年収の求人オファーもありましたが、想定年収の差が大きい成果報酬型の営業職が多く、あまり現実的ではありません。
画像引用:ミイダス
自分の市場価値が高いからといって、必ずしも高年収のオファーが来るわけではなさそうです。
想定オファー年収の算出方法が不透明であまり当てにならない
問題点のふたつ目は、ミイダスの市場価値は参考程度にしかならないという点です。
上記の問題は、市場価値の算出方法が不透明なことが原因でしょう。
ミイダス登録時、質問の回答が少しでも異なると、算出される想定オファー年収が大きく変化する場合があります。
「住まいの都道府県」を東京都から大阪府に変更するだけで、市場価値は426万円から399万円にまで低下。
画像引用:ミイダス
「経験者数」を1社から3社へ変更すると、市場価値は545万円から603万円に変わりました。
画像引用:ミイダス
現在の年収からかけ離れた市場価値が算出されるケースも多いため、ミイダスの市場価値については参考程度に捉えるのが良いでしょう。
「自分の市場価値を正確に知りたい」という人は、ビズリーチへ登録するのがおすすめです。
ビズリーチでは、あなたの経歴を見たヘッドハンターから直接スカウトが届くため、「自分がどのような企業に求められているのか」を把握できます。
スカウト企業の提示年収を分析すれば、自分の市場価値を客観的に判断できるでしょう。
すぐに転職するつもりのない人でも、登録だけ行いスカウトを待つこともできるので、自分の市場価値を知りたい人はぜひビズリーチに登録してみましょう。
2.オファー求人の質が低い
ミイダスに登録すると、多くの企業からオファーが届きますが、なかには以下のように質の低いオファーも存在します。
- 明らかにミスマッチなオファーがある
- 同じ企業が数件オファーを出してくる
- とにかく人がたくさん必要な、単純作業を求める求人
- 人がすぐに辞めてしまい常に人材不足の求人
- 特別な技術が必要のない求人
実際に筆者がミイダスを利用したところ、「事務(オフィスワーク)」を希望しているにもかかわらず、「ドライバー」「販売スタッフ」などの求人オファーも多く見られました。
画像引用:ミイダス
また同じ企業が数件オファーを出している場合、常に人手不足で労働環境の悪い企業であるケースも少なくありません。
質の悪い求人を見分けるためには、オファーのあった企業についてリサーチするのが効果的です。
応募前に転職会議などの企業の口コミサービスを活用すれば、ミスマッチを防ぐ確率も上がるでしょう。
3.気になる企業があってもこちらから応募はできない
ミイダスは企業からあなたにオファーが届くシステムなので、気になる企業があったとしても、こちらからは応募できません。
「気になる企業をフォローして志望度合いを伝えられる」で解説した通り、フォローという形で企業にアピールはできますが、あなたにオファーが届くかは企業の判断次第です。
「応募したい企業がある」と考えている人は注意が必要でしょう。
4.転職活動をひとりで行うことになるので大変
ミイダスは登録が簡単かつ面接確約オファーが届くため、簡単に転職できそうなイメージがありますが、転職活動自体はすべてひとりで行う必要があります。
ミイダスで短縮できる工程は「求人探し」と「書類選考」までです。
「求人の内容を見極めて、自分に合うか判断する」「面接の準備をする」などはひとりで行うことになるため、忙しい人にとっては負担になることもあるでしょう。
ミイダスは転職サイトの一種なので、転職活動を徹底的にサポートしてくれる転職エージェントとは異なります。
転職サービスの違いについては後述の「ミイダスの位置づけとは?転職サービス3種を比較」で解説しているので、自分に合った転職サービス探しにお役立てください。
【結論】ミイダスは使うべきなのか?
ここまではミイダスの評判・口コミや特徴、注意点について解説してきました。
上記の内容を踏まえて、ミイダスを「使うべき人」と「使うべきではない人」の特徴が見えてきたかと思います。
自分がミイダスに向いているかどうか、以下でおさらいしてみましょう。
- ミイダスを使うべき人
- ミイダスを使うべきではない人
ミイダスを使うべき人
ミイダスを使うべきなのは、以下の項目いずれかに該当する人です。
- 今すぐ仕事をやめる予定はないが、将来的に転職しようと思っている人
- キャリアビジョンがはっきりと定まっていない人
- 面接確約オファーでスカウトメインに転職活動を進めたい人
- ひとりで転職活動を進めたい人
- 自分の市場価値の目安を知りたい人
- 転職活動の時間が取りづらい人
- 自分に興味を持っている企業を知りたいと思う人
ミイダスは企業からオファーをもらう受け身の転職活動スタイルなので、「今すぐに転職したいわけではないが、情報収集しておきたい」という人にぴったりでしょう。
市場価値や自己分析診断もできるため、キャリアの選択肢を広げることも可能です。
ミイダスの市場価値はあくまでも目安程度に捉えるのをおすすめしますが、企業からのオファーを眺めるだけでも転職活動の視野が広がるので、転職活動をはじめる前にミイダスをぜひ始めてみてください。
ミイダスを使うべきではない人
ミイダスに向いていないのは、以下のような人でしょう。
- 今すぐ転職したいと思っている人
- 自分の正確な市場価値を知りたい人
- ひとりで転職活動をするのが不安な人
転職意欲が高い人に、ミイダスはあまりおすすめできません。
「転職活動をひとりで行うことになるので大変」で解説した通り、ミイダスは応募から面接、交渉まですべてひとりで行う必要があります。
「転職失敗の可能性を減らしたい」「転職回数が少ないので、ひとりで転職活動するのは不安」という人は、ミイダス以外の転職サービスを利用したほうが、スムーズに転職活動が進むでしょう。
ミイダスを自己分析用と割り切って使うのもおすすめ
ミイダスのコンピテンシー診断およびパーソナリティ診断は自己分析に有効なツールなので、ミイダスは内省用と割り切って使い、求職は転職エージェントを使うという二刀流がおすすめです。
転職エージェントとの併用については後述の「ミイダスの弱点を補うために転職エージェントを使うのがおすすめ」で解説します。
ミイダスの登録方法と効果的な使い方
画像引用:ミイダス
「ミイダスに使うべき人の特徴に当てはまった」という人は、早速ミイダスに登録してみましょう。
以下からは、ミイダスの登録方法と効果的な使い方について、画像を使いながら解説してきます。
- ミイダスに登録して求人を探すまでの3ステップ
- ミイダスを効果的に使うコツ
ミイダスに登録して求人を探すまでの3ステップ
はじめにミイダスの登録方法について見ていきましょう。
ミイダスの登録はとてもシンプルで簡単です。
- STEP1:市場価値を調べる
- STEP2:無料登録をする
- STEP3:プロフィール情報を充実させる
お手元にスマホを用意して、一緒に挑戦してみましょう。
STEP1:市場価値を調べる
ミイダス公式ホームページのトップから、画面下部の「現在の市場価値を調べる」ボタンを押します。
画像引用:ミイダス
質問画面に移動するので、ひとつずつ回答していきましょう。
質問内容は「プロフィール」「職務経歴」「実務経歴」「語学・資格」で、20問程度あります。
画像引用:ミイダス
すべての質問に回答すると、「あなたの経験やスキルを求めている企業の数」「想定オファー年収」「面接確約オファーの件数」が算出されます。
画像引用:ミイダス
この結果を見て「ミイダスを使ってみたい」と感じたら、画面下部の「ミイダスに登録してオファー内容を見る」もしくは「ミイダスに登録する」ボタンを押しましょう。
ミイダスに登録することで、面接が確約しているオファーの確認・応募ができるようになります。
STEP2:無料登録をする
「ミイダスに登録する」ボタンを押すと、下記のような画面に移ります。
画像引用:ミイダス
ミイダスは「Facebookアカウント」もしくは「メールアドレス」のどちらかで登録できます。
メールアドレスで登録する場合、可能であればGmailなどのPC用メールアドレスで登録するのがおすすめです。
スマートフォンのメールアドレスでは添付ファイルが開けないケースがあるので、気を付けましょう。
アカウント作成後は、下記の情報を入力していきます。
- プロフィール情報を公開したくない企業
- 仕事探しを急いでいるか
- 希望勤務地
- 希望年収
- 希望職種
- 特に自信のある職種とスキル
すべて入力したら登録完了です。
オファーの閲覧・自己分析診断などのサービスが利用可能になります。
STEP3:プロフィール情報を充実させる
ミイダスに会員登録後は、より詳しいプロフィールを入力しましょう。
プロフィールを充実させることで、スカウト受信率アップ・より良いオファーの獲得などの効果が得られます。
プロフィールの更新は、 メニュー画面の「プロフィールを更新する」から行いましょう。
画像引用:ミイダス
職務経歴書などを登録して、より良い企業からオファーをもらう体制が整います。
ミイダスを効果的に使うコツ
ミイダスの登録が完了したら、ミイダスを効果的に使うコツを押さえておきましょう。
ミイダス利用の際に覚えておきたいポイントは以下の3つです。
- より良いオファーを受けるためにプロフィールを充実させる
- 転職先について積極的に調べる
- 転職エージェントと上手に併用する
オファーの質はプロフィールの質と直結するので、前述した「STEP3:プロフィール情報を充実させる」を確認しながら入力を進めましょう。
「オファー求人の質が低い」で解説した通り、ミイダスには質の低い求人オファーが混ざっているため、転職会議などの企業口コミサイトで応募先企業を調べるのも良い方法と言えます。
またミイダスのメリットを活かしながら転職活動するためには、転職エージェントとの併用がおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、「ミイダスの知っておきたい4つの注意点」で示したミイダスのデメリットをカバーできるでしょう。
次のトピックでは、ミイダスとの併用におすすめの転職エージェントについてご紹介します。
ミイダスの弱点を補うために転職エージェントを使うのがおすすめ
ミイダスは魅力的な転職サービスですが、以下のようなデメリットもありました。
- 想定オファーの年収が正確ではない
- オファー求人の質が低い
- 転職活動をひとりで行うことになるので大変
- 気になる企業があってもこちらから応募はできない
上記ミイダスの弱点を補えるのが、転職エージェントです。
転職エージェントの利用には、主に下記のようなメリットがあります。
- 手厚いサポートが受けられる
- 自分にぴったりの求人を紹介してくれる
- 求人数が多く、質も高い
「ひとりで転職活動するのは不安」「キャリアアップにつながるような、条件に合う求人を紹介してほしい」という人は、転職エージェントがぴったりです。
以下からは、ミイダスと併用することで転職の成功率が上がる転職エージェントについて、詳しく解説していきます。
- 転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェントを選ぶとき注意すべきポイント
- おすすめ転職エージェント5選
- ミイダスの位置づけとは?転職サービス3種を比較
順番に見ていきましょう。
転職エージェント利用の流れ
転職エージェントを利用した転職活動は、下記のような流れで進みます。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング・給与交渉
転職エージェントを利用すれば、キャリアについての相談から面接のセッティングまで、全面的に転職活動のサポートが受けられます。
ミイダスでもあなたの市場価値に見合った求人オファーが届きますが、あくまでも機械が判別したものです。
転職エージェントではプロのカウンセラーが、あなたの悩み・企業に求める条件などを詳しくヒアリングしたうえで求人紹介をしてくれるので、より希望に沿った企業と出会いやすくなります。
またミイダスでは対応していない「面接対策」「面接のセッティング」「給与などの交渉」についても転職エージェントがサポートしてくれるため、効率的に転職活動が進められるでしょう。
転職エージェントを選ぶとき注意すべきポイント
転職活動においてたくさんのメリットがある転職エージェントですが、エージェントの種類は多岐にわたります。
利用する転職エージェントを選ぶ際には、下記のポイントに注意しましょう。
- 求人の質・量
- 提案力
- サポート体制
転職エージェントによって得意とする求人の傾向は異なるため、「自分に合いそうな求人を、的確に提案してくれるか」という点は、押さえておくことをおすすめします。
また、ミイダスの弱点を補う「面接・書類対策などをしっかりとサポートしてくれる転職エージェントか」というポイントも確認しておきましょう。
続いては上記3点をクリアした、特にユーザー満足度が高い転職エージェントを紹介していきます。
転職エージェントは複数登録して、自分と相性が良いエージェントを見つけるのが転職成功の近道です。
気になる転職エージェントを見つけたら、積極的に登録していきましょう。
おすすめ転職エージェント5選
ミイダスとの併用におすすめの転職エージェントは、以下の5社です。
- リクルートエージェント
- JACリクルートメント
- 就職Shop
- キャリトレ
- LiBzCAREER(リブズキャリア)
それぞれ異なる特徴を持った転職エージェントなので、自分に向いているエージェントはどれなのか探してみましょう。
1.リクルートエージェント
画像引用:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、「転職支援実績No.1」を誇る国内最大手の転職エージェントです。
20万件以上の非公開求人の中から、手厚いサポートであなたにぴったりの転職先を紹介してくれます。
業界トップレベルの求人数なので、「地方に住んでいる」「マイナーな職種で、転職先探しに困っている」という人にもおすすめです。
2.JACリクルートメント
画像引用:JACリクルートメント
JACリクルートメントは、「管理職」「外資系」「海外進出企業」などハイクラスの転職に特化した転職エージェントです。
年収600万円以上でキャリアや経験に自信のある人は、JACリクルートメントに登録すれば、さらなるキャリアアップが叶う可能性もあります。
年収アップを目指すハイキャリア志向の人は、ぜひJACリクルートメントに登録してみましょう。
3.就職Shop
画像引用:就職Shop
リクルートキャリアが運営する就職Shopは、書類選考なしで企業と面接ができる、若手向けの転職エージェントです。
未経験・若手育成に力を入れている企業を中心に紹介し、正社員就職活動をサポートしてくれます。
「社会人未経験」「フリーターで正社員を目指している」という人にぴったりでしょう。
4.キャリトレ
画像引用:キャリトレ
キャリトレは、ビズリーチが運営する「本気で転職したい20代向け」の転職エージェントです。
通勤時間やお昼休み・帰宅後のリラックスタイムなど、隙間時間を有効活用して、気軽に転職活動できるシステムが充実しています。
優良ベンチャーから大手企業まで幅広い求人を紹介してくれるので、キャリアアップを目指す20代におすすめです。
5.LiBzCAREER(リブズキャリア)
画像引用:LiBzCAREER(リブズキャリア)
リブズキャリアは、女性向け求人に特化した転職エージェントです。
「女性を採用したい」と考える企業からスカウトが届くため、「キャリアアップを目指している」「子育てと両立しながら働きたい」など、女性が求める就業条件とマッチする転職先に出会いやすい特徴があります。
ライフスタイルに合わせた働き方を選択できるので、女性のみなさまは是非リブズキャリアに登録しておきましょう。
>>キャリア女性のための転職サービス「LiBzCAREER(リブズキャリア)」
ミイダスの位置づけとは?転職サービス3種を比較
ここまでは、転職エージェントとミイダスについて詳しく見てきました。
以下からは転職サービスの種類を比較し、ミイダスがどのカテゴリに分類されるのか復習していきましょう。
転職サービスは大きく3種類に分類されます。
サービス形態 | 転職エージェント | ダイレクト・リクルーティング型転職サイト | 転職サイト |
特徴 | 転職エージェントの担当者と一緒に転職活動を進める | 情報を登録すると、企業からのオファーがもらえる | 自分で求人検索して応募する |
メリット | ■転職のプロからアドバイスをもらえる ■キャリア相談もできる ■面接・履歴書添削など、サポート体制が充実 | ■企業からのスカウトがある ■経歴によっては高年収の求人と出会える | ■自分のペースで転職活動ができる |
デメリット | ■担当者との相性次第で、転職の成功率が左右する | ■受け身になりやすい ■希望条件に合わない求人のオファーも来る | ■希望通りの求人を見つけるのが大変 ■他者からのサポートがないため、すべて自分で行うことになる |
サービス会社例 | リクルートエージェントなど | ミイダスなど | リクナビNEXTなど |
ミイダスのサービス形態は、企業が直接求職者にアプローチする「ダイレクト・リクルーティング型」に分類されます。
ダイレクト・リクルーティング型の転職サービスを使って採用活動をしている企業は、積極的に優秀な人材を求めているのが特徴です。
3種の転職サービスのメリット・デメリットを知り、自分の転職活動スタイルに合うサービスを選択するといいでしょう。
ミイダスについてのよくある質問
最後に、ミイダスに関するよくある質問についてお答えしていきます。
疑問を解決することで、安心してミイダスを利用できるでしょう。
Q1.登録はすぐできる?
A.すぐにできます。
5分程度で簡単に登録できるので、隙間時間を使ってはじめられます。
登録時の入力項目は「ミイダスに登録して求人を探すまでの3ステップ」を参照ください。
Q2.フォローとはなにか?
A.フォローとは、気になる企業にアピールするための機能です。
企業をフォローすることで、「あなたが興味を持っている」というアピールにつながります。
オファーやメッセージが届く可能性が高まるので、気になる企業がある人は積極的に利用しましょう。
フォローについては「企業から面接確約オファーをもらえる」で詳しく解説しています。
Q3.オファーとはなにか?
A.オファーとは、企業からあなたに届けられるスカウトのことです。
ミイダスでは、企業が直接求職者にオファーを出します。
ミイダスを利用している全ての人にオファーが届くわけではありませんが、届くオファーはすべて面接確約済みなので、書類選考なしで応募が可能です。
オファーについての詳細は「企業から面接確約オファーをもらえる」をご覧ください。
Q4.どうやって求人に応募するの?
A.届いたオファーの中から、興味のある求人に応募しましょう。
ミイダスは、自分から求人検索はできない特徴があります。
応募できるのはオファーが届いた求人だけなので注意しましょう。
Q5.自分の会社に転職活動していることがバレる?
A.ミイダスを利用することで、自分の会社にバレることはありません。
プロフィールの登録時に企業の「非公開設定」ができるため、転職活動していることを知られたくない会社があれば登録しておきましょう。
Q6.dodaと違う求人はある?
A.dodaと違う求人はあります。
ミイダスは、dodaを手がけるパーソルキャリアと同グループが運営していますが、dodaとミイダスは異なるデータベースを使用しています。
dodaの求人がそのままミイダスに反映されることはありません。
Q7.企業との面接等の日程はどのように決めればいい?
A.企業と直接連絡を取って日程調整してください。
ミイダスは転職エージェントとは異なり、面接の日程調整・給与交渉などをすべて自分で行う必要があります。
Q8.転職について相談することはできる?
A.残念ながらできません。
ミイダスにもサポートデスクが存在しますが、あくまでも利用方法などをサポートするものです。
誰かに相談しながら転職活動したい人は、ミイダスと転職エージェントを併用しましょう。
Q9.電話やSkypeなどで企業と連絡を取っても大丈夫?
A.可能です。
企業とのやり取りは自分で行うため、連絡方法は自由です。
Q10.求人は全て正社員ですか?
A.正社員のほかに、契約社員の求人もあります。
ミイダスには、正社員と契約社員両方の求人オファーがきます。
気になるオファーがある場合、応募前に雇用形態について確認しましょう。
Q11.ミイダスの退会方法は?
A.ログインした後に表示される、マイページから退会できます。
マイページのメニューを開いて、「ユーザーガイド」を選択してください。
画像引用:ミイダス
ユーザーガイドの下部に表示される「退会」項目を選択します。
画像引用:ミイダス
退会理由を選択し、画面下部の「アンケートに回答して、退会する」ボタンを押しましょう。
画像引用:ミイダス
以上で、ミイダスの退会手続きは完了です。
ミイダスの評判が心配な人は転職エージェントと併用しよう
ミイダスの評判・口コミから、「ミイダスはメリットもあるが、使用する際には注意が必要」という事実がわかりました。
ミイダスを使うときは、ミイダスの弱点を補ってくれる転職エージェントを併用しましょう。
ミイダスの画期的なシステムと転職エージェントのサポート力を合わせれば、転職活動がよりスムーズに進むはずです。