「既卒の就活はどんなスーツを着たらいいの?」「リクルートスーツでもいいの?」と服装や身だしなみでお悩みの既卒就活生も多いのではないでしょうか。
新卒のマニュアルはたくさんあるけれども、既卒のマニュアルはあまりないので、どうしたら良いか分かりませんよね。
当記事では服装や身だしなみでお悩みの既卒就活生へ向けて、面接で好印象な服装や身だしなみの基本マナーを男女別にご紹介します。
記事の後半では「私服」を指定された場合についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
既卒も新卒も服装や身だしなみのマナーは同じ
「既卒者はリクルートスーツを着てはいけない?」「既卒者はビジネススーツを着るべき?」などと服装や身だしなみのマナーで悩む既卒就活生は多いようですが、既卒でも新卒でも服装や身だしなみのマナーは同じ。
華美ではなく無難で、清潔感のある服装や身だしなみが好まれます。
ダークカラーのリクルートスーツなど無難な服装が◎
「既卒の就活はビジネススーツで!」と解説しているところもありますが、リクルートスーツで構いません。
黒や紺などダークカラーのリクルートスーツであれば、失礼になることはありません。
新卒の時に来ていたリクルートスーツが傷んでいないなら、それをそのまま着てOKです。
既卒の面接は新卒以上に第一印象が大事
既卒の面接では、新卒以上に第一印象が大事と言われています。
この理由は、面接官が既卒就活生に対して「就職活動に失敗した人」「何か問題がある人」と色眼鏡をかけて見ている場合が多いからです。
「色眼鏡で見るなんて…」と思うかもしれませんが、これが現実。
スーツなどの身だしなみを含めた第一印象で失敗してしまうと、「やっぱり問題がある」と判断して不合格を出されてしまうので、既卒就活生は新卒以上に服装や身だしなみに気を付ける必要があります。
具体的にどんな服装や身だしなみが良いか気になりますよね?
ここからは、既卒就活生向けの服装・身だしなみのマナーを男女別に詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
男性の服装・身だしなみマナー
男性既卒就活生の服装・身だしなみマナーのポイントは以下のイラストの通りです。
それぞれ詳しくご紹介します。
スーツ
既卒就活なら、無地のシングルスーツを選んでおけば間違いないでしょう。
シワや汚れがなく清潔に見えるように、アイロンがけやクリーニングなどのお手入れをしておきましょう。
色
スーツの色は黒色か紺色がベスト。
グレーでも良いですが、金融業界などお堅い業種では避けた方が良いでしょう。
肩幅
スーツの肩幅は、ゆとりを持たせ過ぎず、きつすぎない丁度良いサイズにしましょう。
背面
スーツの背面は、中心にスリットが入っているセンターベントか、左右にスリットが入っているサイドベンツを選びましょう。
スリットのないノ-ベントもありますが、ノ-ベントは冠婚葬祭用なので既卒就活には不向きです。
着丈
おしりが隠れるくらいの着丈のスーツを選びましょう。
ボタン
スーツのデザインには2つボタンタイプや3つボタンタイプがありますが、好みで選ぶと良いでしょう。
一般的にがっちりした人は2つボタン、スリムな人は3つボタンが似合います。
2つボタンでも3つボタンでも、一番下のボタンは開けておくのがマナーなので気を付けましょう。
袖
ワイシャツを袖から1.5cmほどのぞかせておくと、清潔感のある印象になっておすすめです。
スラックス
基本的には、スーツとセットになっているスラックスがベスト。
スラックスはサイズ感が重要なので、長すぎず短すぎずちょうどよい長さに調整しましょう。
スラックスの裾にはシングルとダブルがありますが、既卒就活ではシングルにしておけば間違いありません。
アイロンで綺麗に折り目をつけておくと、清潔感のある印象になります。
ワイシャツ
ワイシャツは無地の白色がベスト。
襟はレギュラーカラーを選べば間違いないでしょう。
ワイシャツの袖が長すぎるとだらしない印象になるので、スーツから少し袖が出る程度の長さを選びましょう。
ワイシャツにシワがあると清潔感がなくなるのでアイロンがけを忘れずに。
アイロンがけが面倒なら、形状記憶タイプのシャツを選ぶのも良いでしょう。
下着やインナー
ワイシャツの下には必ずインナーを着ましょう。
ワイシャツの下に着るインナーは白色の無地が基本ですが、透けにくいライトグレーやベージュもおすすめです。
インナーの袖丈は、季節に合わせて過ごしやすい丈を選ぶと良いでしょう。
暑いからといってインナーを着ないでワイシャツを着るのはマナー違反なので、注意しましょう。
ネクタイ
黒色や紺色のスーツであれば、青、紺、エンジ、グレーのネクタイが無難です。
柄は目立ちにくいレジメンタルやドット、チェック柄がおすすめです。
ノーネクタイは絶対にNG。
ピンクなどの派手な色や目立ちすぎる柄も避けましょう。
ベルト
ベルトは黒色が基本。
靴の色とあわせると、コーディネートに統一感が出ておすすめです。
ベルトは意外と目につきやすいので、華美なブランド物のベルトは避け、ベーシックでシンプルなベルトを選びましょう。
靴
黒の革靴が定番。
デザインは余計な装飾のないプレーントゥを選べば間違いありません。
靴に汚れや傷がついていると印象が悪くなるので、面接前にきちんと手入れしておきましょう。
靴下
ビジネス用の黒い靴下がベスト。
柄はあっても良いですが、目立たないものを選びましょう。
黒い靴下だからといって、スニーカーソックスのようなカジュアルなものは絶対NG。
靴下は見られていないと思うかもしれませんが、座った時にスーツの裾が上がって見えてしまうので、気を付けましょう。
髪型
新卒同様に就活ヘアーを心がけましょう。
全体的に短髪にし、耳に髪の毛がかからないとさわやかな印象を与えられます。
髪色は黒髪一択。
整髪料などで髪の毛をしっかりとセットしましょう。
ヒゲ
既卒者に限らず就活でヒゲはNGです。
必ずシェービングして、剃り残しがないかチェックして就活に臨みましょう。
爪
伸びすぎた爪は不潔な印象を与えてしまうのでNG。
爪切りやヤスリできちんとお手入れするようにしましょう。
カバン
黒色のリクルートバッグやビジネスバッグで、A4サイズの書類が入るサイズがおすすめです。
説明会や面接時にはカバンを床に置くことが多いので、底鋲のついた自立するタイプが良いでしょう。
腕時計
ビジネスシーンでは時計をかけるのが一般的なマナーです。
ステンレスベルトで銀色のものを選ぶと、失敗しないでしょう。
高級ブランドの腕時計は面接官の印象が悪いので、カシオなど5000円以内の価格帯の時計がおすすめです。
女性の服装・身だしなみマナー
女性既卒就活生の服装・身だしなみマナーのポイントは以下のイラストの通りです。
それぞれ詳しくご紹介します。
スーツ
既卒者に限らず、就活なら無地のシングルスーツが基本です。
スーツがよれていたり汚い状態だと、不潔な印象を与えてしまいます。
着る前日にはアイロンを掛けておき、移動中もしわが入らないように気を遣いましょう。
色
スーツの色は、黒・紺・ダークグレーなどの地味な色がおすすめです。
肩幅
腕が動かしやすくフィット感のある肩幅のスーツを選びましょう。
背面
ウエストラインがだらしない印象にならないよう、後ろ姿もチェックしましょう。
着丈
スーツの着丈は、尾てい骨の少し上くらいの丈がベストです。
ボタン
女性のスーツには1つボタン、2つボタン、3つボタンタイプがありますが、既卒就活には2つボタンか3つボタンタイプがおすすめ。
1つボタンはカジュアルな印象を与えてしまうので、避けた方が無難です。
男性の場合スーツの一番下のボタンを開けておく「アンボタン」というマナーがありますが、女性の場合は全て閉めるのがマナーなので注意しましょう。
袖
シャツの袖はスーツから1.5cmほど出すと、清潔感がアップしておすすめです。
ボトムス(パンツ・スカート)
パンツかスカートかで悩むケースが多いですが、どちらでも構いません。
金融など堅い業界の場合は、スカートにしておいた方が無難でしょう。
スカートの場合は、丈が短すぎても長すぎてもNG。
スカートの丈が膝小僧にかかるくらいに調節しましょう。
インナーシャツ(カットソー・ブラウス・シャツ)
色は白一択で、レギュラーカラーか開襟タイプのシャツやブラウスを選ぶと良いでしょう。
アパレルであればカットソーでも良いですが、シャツならどの業界でも安心です。
いずれにしてもあまり胸元が強調されるようなインナーシャツは避けて、シワがないようにアイロンがけをしておきましょう。
下着やインナー
白いブラウスやシャツではかなり透けるので、キャミソールやタンクトップを着用しましょう。
色は白が基本ですが、ベージュを選ぶと透けにくくなるのでおすすめです。
靴
黒色のプレーンなパンプスが基本。
ヒールは3cm以上5cm未満の低めが良いでしょう。
就活中は歩くことも多いので、長時間歩いても靴ずれしないようインソールを入れてサイズもぴったり合わせてください。
意外と見られているのが歩き方。
足音をあまり立てずに、姿勢よく歩くと好印象です。
ストッキング
ストッキングには黒やグレーなどもありますが、就活では肌に近い色を選びましょう。
伝線するとみっともないので、予備のストッキングをバッグに入れておきましょう。
髪型
清潔感が感じられる就活ヘアーを心がけましょう。
髪の毛が長い場合は、後ろにまとめてください。
おでこが見えるようにしたり、耳が見えるようにすると清潔感があって好印象です。
多少の茶髪は許容されますが、基本的には黒髪にした方が良いでしょう。
メイク
就活中のメイクはナチュラルメイクが鉄則。
チークを活用して血色を良く見せると好印象でしょう。
ナチュラルが良いからといって、ノーメイクはNG。
香水をつけていると「一体何しに来たの?」と思われるので、絶対にやめましょう。
ネイル
伸びすぎた爪は印象が悪いので、就活中は短く切りましょう。
マニキュアは塗らない方が無難ですが、塗る場合は肌色や透明などの派手にならない色を選びましょう。
バッグ
基本的には、黒のリクルートバッグやビジネスバッグがおすすめです。
説明会や面接でA4の書類を渡されることも多いので、A4サイズの書類が入るバッグを選びましょう。
バッグは床に置くことが多いので、自立するタイプのバッグを選ぶと便利です。
腕時計
腕時計を身につけるのがビジネスマナーです。
シルバーでシンプルなデザインの腕時計なら間違いないでしょう。
時計代わりにスマホを見るのはNGなので、気を付けましょう。
アクセサリー
華美なものでなければ、アクセサリーを身に付けていても構いません。
ネックレスやピアスであれば、一粒石のタイプやあまり目立たないデザインであれば問題ないでしょう。
ただし金融など堅い業界を希望する方や、アクセサリーを身に付けることに不安のある方は、身に付けない方が良いでしょう。
業界によってはスーツではなく私服を指定される場合も
既卒就活生の服装・身だしなみのマナーを男女別にご紹介してきましたが、少しは参考になったでしょうか?
ぜひ取り入れて、説明会や面接で好印象を与えていきましょう。
新卒既卒に関わらず基本的にスーツでおこなわれる就活ですが、場合によっては「私服で来てください」と企業から連絡が来ることがあります。
「スーツでいかないといけないのでは?」と不安になる方もいるかもしれませんが、「私服で来てください」と言われたら私服で行けばOK。
ただし私服にも限度があるので、以下に注意しましょう。
私服を指定された場合は「オフィスカジュアル」
IT業界やアパレル業界の場合、「私服で」と指定されるケースが多いです。
IT業界はそもそも私服で働いている場合が多く、アパレル業界はその人のセンスを見る「選考」を兼ねている場合が多いようです。
私服を指定された場合は、基本的には「オフィスカジュアル」がおすすめです。
オフィスカジュアルとは、会社内でも浮かず無難に着こなせるスタイルのこと。
男性であれば以下のアイテムを。
女性であれば以下のアイテムを組み合わせて、きれい目な服装を心がけましょう。
判断が付きにくい場合はスーツが無難
以下のように、私服とスーツどちらにすべきか判断がつきにくい場合があります。
- スーツまたはカジュアルな服装も可
- 面接にふさわしい服装
この場合は、「スーツ」を着用するのが無難でしょう。
このように企業から指定されてスーツと私服で悩んだ挙句、無難なスーツを選択する人が多いです。
このような場面で一人だけ私服だと浮いてしまうので、判断がつきにくい場合は「スーツ」を選びましょう。
既卒の就活は既卒に強いエージェントを利用するのがおすすめ
既卒就活ではどのようなスーツを着たらいいのか、私服の場合はどうしたら良いのかお分かり頂けたかと思います。
服装や身だしなみを整えることは基本中の基本なので、しっかり押さえておいてください。
当たり前のことですが、服装や身だしなみを整えたからといって即内定とはいかず、エントリーシートや履歴書の内容や面接の対応次第で結果は変わってきます。
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清潔感のある服装&好印象で内定をGETしよう
既卒就活生へ向けてスーツなどの服装や身だしなみの基本をご紹介してきました。
清潔感のある服装であれば、新卒の時に使用していたリクルートスーツでも構いません。
ただし、色や丈など気を付けた方が良いポイントはさまざまあるので、ポイントをおさらいして合同説明会や面接に臨みましょう。
既卒の就活では服装や身だしなみも大事ですが、人間的魅力も大切です。
笑顔を心がけて好印象を演出し、内定を獲得していきましょう。
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※現在記事作成中です。公開までしばらくお待ちください。